今回は、半月板はどのようにして栄養されているのかお話します。

≪半月板の栄養とは？≫

半月板は、外縁約1/3しか血管・神経が分布していません。内縁約2/3は血管・神経の分布が無いので、関節液により栄養を受けています。

外縁部は血液により栄養されているので直接的に血行による代謝が得られますが、内縁部は関節内の圧力の変化によるポンプ作用により代謝されるため、関節が動くことにより間接的に代謝を得ることになります。つまり、関節が動かないと代謝がしづらくなります。そのため、内縁部の栄養は外縁部よりも乏しくなります。

このことより、外縁部は損傷が起こっても自然治癒する可能性はありますが、内縁部が損傷すると自然治癒の可能性がほぼなくなってしまいます。

以上が半月板の栄養に関する説明となります。