今回は肋骨の骨折についてお話させていただきます。

発生率は高く、特に成人以上の方にみられます。

多くの原因としては、肋骨に直接物が当たったり、転んだ際に肋骨を強打し折れてしまうなどといったものがあります。

また、成人以上になりますとゴルフや野球などを始めたばかりの方には無理なスイングにより自分の筋肉の力で骨にヒビが入る疲労骨折を起こしてしまうこともあります。

御高齢の方では、せきや、くしゃみ等で発生することもあり主に骨粗しょう症（骨の強度が落ちてしまい、さらに骨自体の中身がスカスカになってしまっている）が原因に挙げられます。

※小児の場合は、骨が大人と違い完全に出来上がっていない為、骨が柔らかい状態なので骨折することは少ないです。

直接物が当たったりなどで発生した場合は折れた部分が内側を向き、内臓器を傷つけてしまうことがあり、これを「内方凸変形」（ないほうとつへんけい：内側に折れた部分が出っ張ること）といいます。

脇腹など両方から圧迫されて骨折した場合は、折れた部分が外側を向きます。

これを「外方凸変形」（がいほうとつへんけい：折れた部分が外側に出っ張ること）といいます。

また、肋骨は血液を作る作用いわゆる造血作用が豊富であり、比較的治りは良いです。

次回は、症状などについてお話させていただきます。