骨盤・背骨のしくみ
人体は大小合わせて206個の骨で構成されています。その中で、体の中心に有り支持している骨が背骨(脊椎)と骨盤です。建物で言えば、背骨は柱で骨盤は土台です。
背骨は上から頸椎(7個の椎骨)胸椎(12個の椎骨)腰椎(5個の椎骨)からなり、上にある椎骨はその下にある椎骨と椎間関節という関節で連結されていて体幹をしっかりと支えています。上下の椎骨の間には椎間板という軟骨がありクッションの役割をはたしています。
骨盤は左右の寛骨、仙骨、尾骨で作られる骨格で、背骨から伝えられた体重を支持して股関節からその下の脚に伝達するという役割を担っています。また膀胱、子宮、直腸等の臓器を容れて保護しています。仙骨と寛骨は仙腸関節という関節を作り、左右の寛骨は全面で軟骨を介して結合しています。
骨盤・背骨の歪みとは
骨盤や背骨がゆがんでいる、ずれているとはどういう状態なのでしょうか?
脱臼というケガがありますが、これはレントゲン写真上でも「外れている」のは明らかにわかりますが、骨盤や背骨の歪みはレントゲン写真を撮っても関節において骨の相対的な位置の異常は認めません。亜脱臼のようなイメージを持っている人もいるようですがこれも違います。骨盤や背骨の歪みとは関節の位置の異常ではなく機能の障害を指します。
人体のすべての可動関節はその動きの方向ごとに動く範囲いわゆる可動域が存在しており、自転車や自動車のブレーキと同じようにその最終地点で「あそび」があります。この「あそび」が失われた状態になると、動いたときに痛み、引っ掛かり感、あるいは違和感などの不具合が生じてきます。この不具合こそが関節の機能障害なのです。
この関節の機能障害の原因としては筋肉の緊張やけいれん、靭帯や関節包の拘縮などが挙げられます。
骨盤や背骨の関節を含めた身体の可動関節の機能を正常化するための手技療法のことを矯正またはアジャストメント(Adjustment)と呼んでいます。
当院の治療方針
当院では、問診から始まり視診、静的触診、動的触診(モーションパルベーション)を通して患者さんの関節機能の評価を行います。
慢性の肩こりや腰痛の人は表面の筋肉だけでなく関節周辺の軟部組織も過緊張していて関節の機能障害は必ずあるので矯正治療は高い効果を発揮します。
また、スポーツをしている人にも同様のアプローチをすることによりパフォーマンスの向上につながり競技力がアップします。
矯正方法として「ブロック」という骨盤の治療に特化した用具を用いたり、「スラスト」というテクニックを使って脊椎や骨盤の関節の機能障害の治療を行っております。
矯正治療に対して恐怖心を抱いている人もおられますが、そのような方にはソフトなやり方で治すこともできますので安心してご来院ください。
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