2015.09.22
有痛性外脛骨➀
足の内側に骨が出っ張っている部分がある人はいないでしょうか?(上の写真の✖印)
もし在るとすればそれは外脛骨という過剰骨です。
過剰骨とは生まれてからの成長過程で本来退化して消えてしまうはずの骨がある部分に残存してしまったものです。
人間の足部には足根骨という7つの骨があります。
その中で足部の内側にあるのが舟状骨という骨ですが、外脛骨はその舟状骨に関係している過剰骨で発生率は10~20%と言われているので決して稀有なものではありません。
この外脛骨は3つのタイプに分類されます。
・タイプⅠ(完全分離型):舟状骨から離れた位置にあり、後脛骨筋という舟状骨に付着している筋肉の腱の中に埋没している。
・タイプⅡ(軟骨性連結型):舟状骨のすぐそばにあり舟状骨と軟骨組織で連結している。
・タイプⅢ(骨性連結型):舟状骨と完全に結合している。
この3つのタイプの外脛骨の中で一番有痛性となるのがタイプⅡであり、圧痛、歩行時痛、運動時痛、及び靴による圧迫痛などが症状として現れます。
タイプⅠ、タイプⅢも痛みが出てくる場合もありますが、症状もなく生活出来ていることが殆どです。
原因としては、足首の捻挫や打撲などの外傷または靴のサイズや形状などがきっかけとなり出現する場合も有りますが、大抵はこの様な原因がなくても発症することの方が多いのです。
ではなぜ、外脛骨が存在している人の中で外傷などの原因がないにもかかわらず痛みの有無の差が出てくるのか?
それには偏平足との関連性があります。
当院にも過去に何人かの有痛性外脛骨の患者さんが来院されたことがありますが、特徴としてスポーツ活動をしており偏平足か偏平足気味の足の子供に多く見られました。
そういう意味で有痛性外脛骨はスポーツ障害であるとも言えます。
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