2015.11.06
ストレッチ(ストレッチング)①
ストレッチ(stretch)とは「伸ばす」、「引っ張る」という意味ですが、これを人間の体に当てはめると、その伸ばす対象部位は主に筋肉になります。 正確にはストレッチング(stretching)といいます。
筋肉は関節をまたいで腱となって骨に付着していますが、その筋肉が縮むことによって関節が動かされます。
筋肉の両端のうちの体の中心に近い方を「起始」、遠い方を「停止」と呼びますが、ストレッチはこの「起始」と「停止」を引き離す動作を行うことにより筋肉を伸ばしていく運動(exercise)です。
ちなみに、筋肉の両端にある腱に関しては、ストレッチによる伸長の度合いは筋肉と比較すると僅かにしか過ぎません。
腱が最大に伸ばされるのは筋肉が強い力で収縮して腱が強く引っ張られる時だけなので、ストレッチしただけでは腱は殆ど伸ばされません。
ストレッチは健康な体を維持するための方法として、スポーツを行っている人に限らず若い人から高齢者まで幅広い年代の人に受け入れられています。
・ストレッチの効果
筋肉の柔軟性の向上・・・・・・これはイメージ的に分かりやすいと思います。
ストレッチにより筋肉の伸びる長さが増えればそれだけ関節の可動域が増して結果として骨が動く範囲が大きくなります。
これにより、特にスポーツ時において体の動きがスムーズになってパフォーマンスが上がり、また、肉離れなどのケガの予防効果も高まります。
その他に、関節が円滑に動くことによって筋肉に対しての負担も減るので筋肉にとっても省エネ効果が生じて疲労しにくくなるという利点もあります。
長時間同じ姿勢(立位、坐位)をしていたり、同じ動作を繰り返していると筋肉は徐々に老廃物が溜まって緊張し硬く縮こまってきます。
その状態が長く続いてくると筋繊維を包んでいる筋膜という組織も硬くなって伸びづらくなってきます。
その硬くなった筋膜をほぐすための手段としてもストレッチは有効です。
例えば、寝て起きた時に伸びをすると気持ちがいいですが、あれも硬くなった筋肉(筋膜)をほぐすためのストレッチです。
人間だけでなく猫などの動物もよくやっていますよね。
・上手なストレッチ方法および注意事項
守ってほしい事柄を以下に簡単にまとめてみました。
① 筋肉をゆっくりと伸ばして下さい: 筋肉の性質として急に伸ばされると「伸長反射」という脊髄反射が起きて筋肉の収縮が発生してし しまうので、ゆっくりと慎重に伸ばして下さい。
② 体を温めた状態で行って下さい: 自宅で行うならお風呂上りが最適です。スポーツの試合や練習前であれば、ウォーキングやジョギングをした後から行って下さい。
③ リラックスした状態で行って下さい。: 呼吸は自然にゆっくりと行い止めないで下さい。
吐く息を長めにすると良いです。
④ 痛みを感じない範囲で行って下さい: 痛みを感じた時点で筋肉は緊張してしまいます。
⑤ ストレッチしている筋肉を意識して下さい。
⑥ ストレッチの時間は10~15秒、長くても30秒くらいです。
⑦ 過度なストレッチ(時間が長いなど・・・)は一時的に筋力低下を招くので、試合前のスポーツ選手などは注意して下さい。
以上のことを意識しながらストレッチをして体のケアをしてみて下さい。
バレリーナや体操選手のような特殊な人は別として、無理なストレッチは筋肉を痛める危険があるので気を付けて行って下さい。
何か分からないことがあれば当院にご相談してみて下さい。
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