2015.09.19
ジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)②
ジャンパー膝は例えば、バレーボールのスパイクやブロック後の着地、あるいは、バスケットボールではリバウンドしたボールをキャッチした後の着地など・・・・・スポーツの場面では多く見られるジャンプからの着地動作を繰り返し行うことにより高い確率で発生します。
ある程度の高さから飛び降りたことは誰でも一度は経験あると思いますが、その時、踵から着地する人は殆どいませんよね。
そのような着地を行えば下からの衝撃で関節を破壊してしまうか、下手すれば背骨を圧迫骨折してしまう可能性もあります。
人間は無意識のうちに衝撃から身体を守るような着地動作を行っているのです。
身体を守るために、特に下半身の関節・・・・・股関節、膝関節、足関節、足趾関節などをうまくコントロールしながら着地しています。
各関節のコントロールに大切な役割を果たしているのが筋肉の収縮、正確には筋肉の遠心性収縮によるブレーキ効果で、それがうまく働かないと着地した瞬間に体勢は崩れてしまいます。前回話したように膝関節であれば「膝崩れ」が起こります。
具体的には、大腿四頭筋(膝関節)、腓腹筋・ヒラメ筋・後脛骨筋・腓骨筋(足関節)、長母趾屈筋・長趾屈筋・足底の各筋(足趾関節)、
殿筋(股関節)などが連携することにより衝撃から守るための着地が可能となります。
なので、大腿四頭筋の状態がいくら良くても上記の他の筋肉が筋疲労や柔軟性の低下で機能低下した状態であれば、着地の際に
足関節や足趾関節で衝撃をうまくコントロール出来ずにその分のしわ寄せが膝関節に負担となってかかることになってしまいます。
つまり、大腿四頭筋による遠心性収縮がさらに強まり、結果として膝蓋靭帯を痛める危険性が増すことになります。
そういう意味でジャンパー膝の予防及び再発予防には大腿四頭筋のコンディションを良くするだけでは不十分で、足関節・足趾関節に関係している筋肉、及び殿筋も含めてマッサージやストレッチなどのケアが必要となってきます。
スポーツ動作では片足で着地することも多いので、より高い負荷が膝蓋靭帯にかかることを考えれば入念なケアが大切となります。
このことはスポーツをしている人だけでなく、日常生活や仕事でよく階段を昇り降りしたり、しゃがみ立ちをする人にも同じことが言えます。
オスグッドや膝蓋大腿関節の痛みについても同じようなことが当てはまるので、スポーツをしている人で膝に痛みや不安を感じている
ようでしたら一度来院してみて下さい。
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